正十字学園
□サイト開設一周年記念小説
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「あー・・・暇だ・・・」
「暇なら勉強すれば?
宿題も出てる事だし」
ベットに転がりごろごろしていた燐が、尻尾を布団にたたき付けながら呟いた
机に向かっていた雪男がすかさずツッコミを入れる
「あのなぁ、休みの日にまで勉強とか普通やってらんねーよ!
・・・ってゆーか宿題とか出てたっけ?」
どうやらお気に召さない回答だったらしく、先程より強く尻尾を布団にたたき付けている
平日だって勉強しないくせに、とは思いながらも言わない
変わりに眼鏡をくいっとあげ、
「ま、暇なら暇でゆっくりしてれば?
・・あぁ、それとも・・・」
「・・・で、何故アナタがここにいるんデス?」
「ん?雪男の変わりだ!」
相変わらずメルヘンな格好をしたフェレス卿が不満気に燐を見る
燐はそれを気に留めていない様子でニカッと笑った
あの後・・・
「僕の変わりに任務をやってくれる?」
と、普段の雪男からは信じられない言葉が飛び出した
最初は怪しがっていたものの、
「やるの?やらないの?」
という雪男の言葉にすぐさま
「やる!やります!!」
と叫んだのだった
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