短篇
□お前のせい
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「わ、ちょ、それ良いじゃん!」
「だろ?
これの為に俺頑張っちゃったし!」
「(まただ・・・)」
お前のせい
始業式が終わり、気分が浮つく
俺の学校はクラス替えもなければ、席替えさえない
何の変化もない、何の新鮮さもないはずなのに気分が変わるのは一つ下に後輩ができたからか
春休みが終わってしまう残念さと、久しぶりに友達に会える楽しみとが混ざり合って複雑な気分なのだろう、
女達が笑顔で学校面倒だね、と喋っている
そんなクラス内で、他クラスからも混じって、男が盛り上がっているグループがあった
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