短篇

□おまえのせい、ご
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「・・・はぁ」


朝から気分は最悪だ


昨日はアイツに出し抜く形で教室を出たと思ったのは良いが、目立ちたくないのに注目を集めてしまったのは事実で


教室では昨日よりもひそひそ声が多くなっていた




「よっす木市!」


当の本人はまったく気にも留めてない風に話しかけてきたが



「・・・・・・・・・」


無視だ無視
気にするだけ時間の無駄なのだ


鞄から筆箱だけ取り出して、机横のフックに引っ掛ける


そうしてそのまま机に突っ伏して視覚情報をシャットダウンした




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