戦国

□子作りへの道!
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「犬夜叉・・・犬夜叉ったら・・・」

「う・・・ん・・・」

「起きて・・・」

「かご・・・め・・・?お前小さくなったんじゃ・・・」

「なに言ってんのよ。私はここにいるじゃない。ねぇ、犬夜叉・・・私・・・」

「なっなんだ?」


やけに潤んで艶を含んだ瞳が誘う雰囲気を出していて犬夜叉はドキリとした。


「身体が熱いの・・・」

「ええっ!?」

「お願い、犬夜叉・・・熱くて、服も・・・」

「か、かごめ!ちょっと待て!」


突然着物を脱ぎ始めるかごめに若干冷や汗を流しながら辺りに誰もいないか確認する。


―――――よし、だだ誰もいねえな!


「かごめ、脱がせるぞ・・・」

「犬、夜叉・・・」


強引に押し倒して、衣の上にとかごめを乗せる。早速、行為に及ぼうと・・・。



「かごめっっ!!!」


ハッと気付くとかごめの部屋のベッドの上ではなく、楓の小屋の中だった。
今何が起こっていたのかやっと理解した犬夜叉は、現実に引き戻されはぁ、と溜め息をつく。と共に自分の身体を見、どうしようかと思い悩んだ。


「あっかごめ!?かごめーっ!」

「なに?」

「へ?」


慌てて捜しに行こうとして目の前に正座をした少女とばっちり目が合った。


「いぬやしゃ・・・これ、なに?」

「えっ・・・こ、これは・・・」


かごめが不思議そうに指を指した先には己の下半身があった。
男たる者、あんな夢を見てしまえばしょうがないと言えばそうだが、本当のことを言えるわけもなく。


「こ、これはおれの息子だ。」

「むすこー?いぬやしゃのこどもってこと?」

「おう。おれの大事な大事な息子だ。」


開き直ってちらりと片目を開けてかごめの様子を窺うと・・・彼女は泣いていた。


「いぬやしゃ、およめさんいるの?」

「な、何でだよ!?」

「だってこどもいるってことはおよめさんいるんでしょ!!」

「子供って・・・」

「それ!いぬやしゃのこどもなんでしょ!!いぬやしゃさっき、あたしがすきだっていったのに!!」


確かに息子は息子だが子供ではない、とは言えない。かといって、とあぐねている時間はなかった。


「うそつき・・・いぬやしゃのうそつき!!あたし、いぬやしゃのおよめさんに・・・なりたかったのに・・・うわーん!!」

「かごめ・・・・・」


ぼろぼろと大粒の涙をこぼして泣くかごめが可愛くて、愛しかった。

犬夜叉はかごめを抱きしめると小さな唇に口づけをする。


「いぬ、やしゃ・・・」

「おれの嫁になれんのはかごめだけだ。」

「かごめだけ?」

「おう。おれみてえなやつに一生付き合ってくれんのはかごめしかいねえ。信じろ。」

「うん!じゃあ今からけっこんしきしよー!!」

「え!?」


子供とは突飛な考えをするものである。
かごめは思いが通じた犬夜叉とすぐに結婚式を挙げたいらしい。流石の犬夜叉もこんな小さなかごめと夫婦になるわけにはいかない。


「おい、かごめ!」

「ん?」

「その夫婦になるのは大きくなってからだ!」

「おっきくなってからなの?」

「そうだ。お前、子供産めねえだろ?」

「うん。」

「大きくなって子供産めるようになってからおれと結婚してくれ。」

「うん!あたし、はやく大きくなりたい!」


かごめがそう言った瞬間、彼女の身体が光始めた。


「っ!?」





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