戦国

□子作りへの道!
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「かご、め・・・」


光が止み、目を開けると元に戻ったいつものかごめがいた。


「かごめ!!」

「犬夜叉・・・ありがとう。私も犬夜叉のお嫁さん、なりたいな。」

「かごめ、お前覚えてんのか・・・?」

「うん。愛してるって言ってくれたことも。」

「っ!!」


一気に顔に朱が差し、茹で蛸のようになる犬夜叉にかごめはくすりと笑って抱き着いた。


「犬夜叉、私も犬夜叉のこと、」


むにゅ


「ん?なんだ?」

「あ・・・やだっ!」


胸元に何か柔らかいものが押し付けられた感覚がして触れてみると・・・。


「かっかごめ・・・」

「いつまで触ってんのよ、おすわ、」

「ま待て!」


言霊を言いかけていた彼女の口を塞ぐと衣を脱いで着せる。
かごめは村の子供から借りた着物が小さくなり、裸だったのだ。


「着てろよ、それ。」

「あ、ありがと・・・ごめんね・・・」

「お、おれはお前が小さくなってた間、我慢してたんだからな・・・褒美、くれたっていいだろ・・・」

「うん・・・」


かごめが瞳を伏せると犬夜叉は肩を抱き寄せて唇を近付ける。


「あ、かごめちゃん治ってる!法師さまー!!!!」

「「えっ!?」」

「本当ですか!?・・・って」


突然の珊瑚と弥勒の登場に固まってしまったのか二人はそのままの体勢で身体を離すことも忘れていた。


「珊瑚、邪魔をしてはなりません。お二人は今から本当の子作りを営むんですから!」

「ばっ、違えよ!!」

「そうだよね。かごめちゃんみたいな可愛い子供ができるといいね、犬夜叉。」

「ついでに男じゃないといいのぅ。犬夜叉は子供に妬くじゃろうから。」


と、七宝まで顔を覗かせる。


「バカ野郎!変なこと言ってんじゃねぇっ!!!」

「ふーん・・・じゃあ犬夜叉は子供いらないんだ・・・・」

「っえ!?」

「私は欲しいな、なんて思ったりしたのに・・・」


かごめの爆弾発言に犬夜叉は驚くが、天にも昇るほど嬉しかった。子供を作るということはやはり夫婦になるということだし、家族がいないも同然だった彼にしてみれば子供ができたら嬉しいわけで。


「かごめ・・・欲しいなら今からでも・・・」

「うん・・・」


そっとかごめの手を握る犬夜叉。
甘すぎるその雰囲気に仲間達が去って行くのも気付かなかった二人がその後、子を成したかどうかはご想像にお任せしよう。








End...






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