Parallel

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俺って坂田にどう見られてんだろう。



可哀想な奴って、哀れみとか、同情されてんのかな。


男が男を好きになるなんて気色悪ぃって思ってんのかな。


どうしていいかわからなくて困ってるのかもしれねぇ。


ああ畜生、くそったれ。
どれもこれも真っ平だ。
最悪だ。
惨めで、苦しくて、俺がマトモじゃねぇんだって思い知らされる。
坂田の目が、恐くなる。
あいつは優しいからそんな感情はおくびにも出してこねぇが、その目の奥で俺を見るその色が恐い。
腹の中で何を思ってるか、そんなの、少し考えれば容易に想像がつく。
ならいっそハッキリ拒絶された方がよっぽど――――。

「っくそ……」

拒絶された方が、俺もこの気持ちを捨てざるおえねぇだろうし、……捨てる事ができるかもしれねぇ。
お前もすっきりしてよっぽどいいに決まってんのに。
そんなのわかってる。
自分でなんとかできないなら、あいつの為にもこの気持ちを消す為にハッキリ言ってもらった方がいいんだ。
わかっちゃ、いるんだ。
わかっちゃ、いるんだけどよ――――

「――…坂田に拒絶されんのは、嫌だ」









なんで俺は女を好きになることができなかったんだろう。

坂田を好きになんてなりたくなかった。










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