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□呼出音
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「はい、オオセです。」
『もしもーし!オオセちゃん?ウメイやで。
あのな、イサキちゃんとこのお泊りどうやったん?それからお友達ちゃんはどう?どう?』
「…姉さん、とりあえず落ち着いてもらえる?」
『あーごめんなあ。もうテンション高くなりっぱなしやわあ!
それで、どうやったん?』
「まず名前から、彼女は宇崎アヤちゃん。多分…姉さんより背が低いと思う。
小動物みたいで可愛い、としか言い様がないわ。
流石はイサキ、あんな子捕まえてくるなんて、本当に良い目を持っていると思う。」
『…え!?ウチより低いん??ウチ150cmやで??そんなん可愛いの必至やんか…!
イサキちゃん、さすがやん!でも、オオセちゃんはいつも通り殺ったんやろう?』
「…そうしようと思ったんだけど、それが、駄目だったの。」
『え?それって、もしかして…。』
「そうなの、あの子眼鏡やったんやって…!めっちゃ似合うてるんやで!
もうなあ、それが可愛いとしか言い様がないんよ!?
小さくて、可愛くて眼鏡なんて、反則やと思わへん!?あかん、もう本気可愛くて…!」
『…オオセちゃん、落ち着つこーや。そんなオオセちゃん久しぶりやわ。
関東弁忘れとるで。』
「…ん、ごめん。やから、とりあえずアヤちゃんには宣言しといたよ。
私がアヤを頂きます、って。」
『…うわ、たまらんなあ、そんなん言われたら。
大丈夫なんか?そんなこと言ってしまって。』
「だって、アヤちゃんはイサキしか見てなかったんやもん。
私のこと意識させないと駄目じゃない?」
『そうせんでも、もうちょっと穏便に進められるんじゃ…?』
「でも、もう遅いかなー。」