リボーン
□白馬の王子様
1ページ/38ページ
‐
「ねぇ?コロナちゃん??」
なに・・・?
一体、貴方は誰なの?
「ねぇ・・・?」
耳元で囁かれる声。
それが、凄く鮮明で・・・
なんだか心地良い気分になる。
けれど
その声の持ち主が一体誰なのか
分かる訳もなく・・・
ザー ザー ザー
雨が降る音がする。
ハッと辺りを見渡すと
そこは、なんだか見覚えのある場所だった。
「こっちだよ・・・」
声がする方へ、必死に走り出す。
けれど
その声の持ち主は、すぐに消えてしまう。
待って・・・
待ってよ・・・
ハァ ハァ
と息を切らしながら、不意に顔を上げると
そこには
綺麗な髪を靡かせた
貴方が立っていた。
‐