book1

□いつか、絶対絶対・・・ね。
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マーレリングが封印され、アルコバレーノが復活した、今日。

「いつまでつったてんですかー?センパイ」

「・・・マーモン、が・・・」

そのときのフランの顔には、諦めの色が映った。

知っていた。センパイは、ミーのことを付き合っているのに本当の瞳でみないこと。なにかを被せてみていること・・・。それが誰かなんて、言わなくても分かっている。

「復活しましたねー。よかったですねー。センパイ」

そう知っていたからこそ、次のセンパイの言葉に驚きが隠せなかった。

「お前は、どうなるんだ・・・?」

「はい?」

「もう、ここには、居なくなるのか・・・?」

センパイはいつもの人をおちょくるような声音じゃなく、どこか淋しげな声でいう。

「そうですねー、センパイが誘拐する過去があるのは、前任がいない未来ですから」

「・・・だよな」

ベルはなにか考える人みたいになにか考えをめぐらしている。

「なんですかー?寂しいとか?」

「・・・・・・悪いかよ

ぽつりと、本当に、聞こえるか聞こえないか、耳を澄ませても聞こえるか分からないくらいの小さい声音でベルはつぶやいたように言う。

そんな可愛い、もとい、嬉しくて驚きの言葉に、ミーの眼からなにかが零れ落ちた。

「悪くないですー。とっても、嬉しいですよー」

「泣くなよな・・・」

「センパイこそ」
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