book1

□こんなときくらいは・・・。
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ある夜中、とてつもない雷鳴が響いた。

「お〜、あれは神秘的な稲妻でしたねー・・・ベルセンパイ」

「そ、そうだな・・・・・・・・」

センパイはミーの部屋の布団にくるまった体制で言った。

「・・・にしても、ベルセンパイ、王子とあろうものが雷怖いって、正直笑っちゃいます〜」

「怖いんじゃない!嫌いなだけだ!!」

センパイはとても意地っ張りだ。というか、屁理屈の達人だ。

「いったいどこが嫌いなんですかー?」

「あんな大きい音好きな奴いる訳ねーじゃん!」

どっからその自信がー?

ミーはセンパイを思わず白い目で見つめてしまった。

「んじゃカエルすきなのかよ?」

「ただの自然現象としか思いませんねー」

「生意気だ・・・」

と、言うと同時にナイフがフランのカエルに命中した。

「痛いですねー」

「棒読みだから痛そうじゃねーンだよな」

「いや、マジで死ぬほど痛いですー」

「んじゃ死ねよ」

そんなつれない話なんて、いつものことですが、夜中にいきなり押し掛けてきてミーの睡眠を妨害したあげく、布団まで取って、それでこの仕打ちはないでしょうー。と思ったので、ミーは、一つ仕返しをしようと思いますー。
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