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□涙が出るのは君のせい
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ーーーベル視点ーーー
「なんかさぁ〜、俺誰かに会いにいかなきゃいけない気がするんだよねー」
「う゛ぉい、しらねーよ、何回もそれいうなぁ」
「うっせーよカス鮫王子今真剣に考えてんの。話しかけんな」
ベルは殺気だってスクアーロに突っかかる。
「話しかけてくんのはおまえだろぉっ!!」
「しらねー」
ベルは最近、なぜか心に穴がポッカリと空いてるような、そんな感覚に陥ることがよくある。毎日の生活だって、楽しいし、充実してると思いなおすが、やっぱりそう思うのだ。
(誰かに会いたいと思うなんて、こんなの初めてだ・・・)
ベルが本当に悩んでいるのをスクアーロは察知し、頭を撫でた。
「なんだよ・・・?」
「いや、お前が考えるなんてことしてるから、成長したなーと」
「子供扱いすんなっ!!」
ベルはスクアーロの手を払いのけた。
「まぁいいが、取り合えず今日はボンゴレの霧の守護者がくるから、用意しとけよ」
「王子今そんなきがしねーのに〜」
「骸が弟子作ってたらしくてなー、なんかその弟子がこっちくるかもしれねーんだ。取り合えずいとけ」
「・・・・・・・・・うん」