book1

□涙が出るのは君のせい
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ーーーベル視点ーーー


「なんかさぁ〜、俺誰かに会いにいかなきゃいけない気がするんだよねー」

「う゛ぉい、しらねーよ、何回もそれいうなぁ」

「うっせーよカス鮫王子今真剣に考えてんの。話しかけんな」

ベルは殺気だってスクアーロに突っかかる。

「話しかけてくんのはおまえだろぉっ!!」

「しらねー」

ベルは最近、なぜか心に穴がポッカリと空いてるような、そんな感覚に陥ることがよくある。毎日の生活だって、楽しいし、充実してると思いなおすが、やっぱりそう思うのだ。

(誰かに会いたいと思うなんて、こんなの初めてだ・・・)

ベルが本当に悩んでいるのをスクアーロは察知し、頭を撫でた。

「なんだよ・・・?」

「いや、お前が考えるなんてことしてるから、成長したなーと」

「子供扱いすんなっ!!」

ベルはスクアーロの手を払いのけた。

「まぁいいが、取り合えず今日はボンゴレの霧の守護者がくるから、用意しとけよ」

「王子今そんなきがしねーのに〜」

「骸が弟子作ってたらしくてなー、なんかその弟子がこっちくるかもしれねーんだ。取り合えずいとけ」

「・・・・・・・・・うん」
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