*Xerxes Break*
□第8巻
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…ああ失礼
アホ毛公爵の間違いでしたっけネェ…?
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オズ君
アリス君
ギルバート君
これから私が話すことは
少なからず君達3人に関わることだ
それを聞いてどうするかは
君達次第
――だがもしも
…この先
今日ここで聞いたことを
後悔するような時がきたら
………
その時は
私を恨んでしまいなさい
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アヴィスの意志よ!!
この右眼が欲しいのだろう!?
それがおまえの望みならば
くれてやる!!
手でも
足でも
おまえが望むものを与えよう
だからどうか…!
――過去を変えてくれ
おまえの力で…
――取り戻したいだけなんだ
アヴィスの意志…!
…ス
アリス!!
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いいえ
私は過去を変えました
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恨んでいましたよ
でも…
そんなのはただの逆恨みでしょう…?
彼女にそうさせたのは私なのです
主人のためとうたっておきながら
私は
自分のことしか考えていなかった
自分が楽になりたいだけだった
そのことにはすぐには気付けぬ程
あの頃の私は幼く
気付いた後には
果てしない絶望が体を蝕みました
本当に…
愚かで…
どうしようもない…
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…そう
人は「誰かのため」に生きることで強さを得る
ならば何が正しいのか
何を心に留めるべきなのか…
それはきっと
「誰かのために」を
「言い訳」にしないことだよ―――
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