04/03の日記
11:29
ロックマンエグゼ
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「……何で今回もベタな展開なんだコノヤロォォオオ!!!!」
金子美咲。
職業・死神。
役職・護廷十三隊、零番隊副隊長。
不本意ですが、落下中です。
「…この何となーくインターネット的な雰囲気の空間には見覚えあるなあ…」
ひゅんひゅんと言う落下音と風を感じながら、俺は辺りを見回す。
電子的な空間、としか言いようがない場所。
下を見ると、ビル群と人だかり。
どうやら誰かが俺の落下に気付いたらしく、下からは悲鳴も聞こえてくる。
「…不味い」
ここは、俺の予測が正しければ…。
「ロックマンエグゼ…か」
しかも電脳世界と言う罠。
ちょ、俺生粋の人間何だけど!
え、何。
アレか、脳内データと身体データをインストールしてサイバーワールドに投影してほにゃららららら、みたいなっ!?
要するに、アレだ。
えーと、パルストランスミッションシステム!!
……ぐるぐると混乱する頭を深呼吸して落ち着かせる。
下にいるナビ達に人間だとバレると後々面倒臭いので、マントを羽織り、某禁書目録に出てくる妹達と同じ軍用ゴーグルとバイク用のヘルメットを投影して、装着する。
恐らく、『呪い』の事を考えると、彼処に1人は主要キャラがいるハズ…!
…ブルースとサーチマンじゃないことを祈ろう。
「物理保護全開…ッ!」
最早止める術も無さそうなので、俺は敢えて落下する事を選んだ。
一応、《一方通行-アクセラレータ》の能力を使ってベクトル操作はしているが、保険として物理保護を全開にしておく。
五秒前────。
3──────、
2────、
1───!!!!
ドッゴォォオオン!!!
激しい土煙(いや、電子煙?)に、俺の視界は完全に遮断される。
物理保護とベクトル操作をしていたとは言え、高度ウン千メートルからのダイブは流石に頭にクる。
あー、クラクラする。
しかし、ゆっくりもしていられない。
この煙が晴れる前にここを脱出せねば…!
?「ネット警察です!退いて下さい!」
?「ロックマン、オレは先に落下物の確認に行く。此処は頼むぜ」
?「うん、了解ブルース!」
「……げ、ロックマンとブルースかい。やっばー…」
これはさっさと逃げた方が得策かもしれない。
俺はくるりと振り返り、逃げ出そうと地を蹴った。
…が。
振り返った瞬間、ジャキリ、と目の前に現れる迷彩柄をしたスコープガンの銃口。
…ネットセイバーって暇なのかな…。
サ「動くな。貴様をこの事件の重要参考人として拘束する」
「…断る、と言ったら?」
サ「ならば…力ずくでも連れていく!」
ガガガガガッ!!と言う音と共に放たれる弾丸。
それを体をずらして紙一重で避ける。
《一方通行-アクセラレータ》の能力を使う手もあったが、今、この場で奥の手を知られる訳にはいかないので解除しておく。
「わッ!緑のオニーサン、ちょっと手荒過ぎやしませんか?……ッてあぶなぁッ!?」
俺が反射的に頭を下げると、頭上をビュンッ!と物凄い速さでソードが通り過ぎる。
後ろからチッ、と言う舌打ちが聴こえた。
…うう、2対1何ておねーさん泣いちゃうよ。
「ちょっと!赤のオニーサン!人の台詞くらい最後まで言わせて下さいよ!酷いじゃないですか!」
ブ「大人しく捕まれば聞いてやらない事もない」
「うに、それは御遠慮願いたいかな」
俺は骸百合を具現化し、構え、そのまま突っ込んだ。
彼らは俺の手中に前触れなく現れた斬魄刀に虚を突かれたようで、攻撃に反応仕切れていない。
「もらっ───」
ロ「ロックバスター!」
キィンッ!!
「ッあ!!」
骸百合の刀身をバスターが狙い撃ち、その反動で骸百合は後方へ吹っ飛ぶ。
しまった…!ロックマンの事を失念してた…!!
がしゃっ!と地面に突き刺さる骸百合。
…近距離では分が悪い、か。
そう判断した俺は、瞬歩で一気に距離を離し、無詠唱で譜術を発動する。
勿論牽制をする程度の威力の術、だが。
「《エナジーブラスト》!」
ロ「うわっ!?」
サ「くっ…一体何処に…ッ?」
彼らは、ただでさえ俺が瞬歩で消えた事に対応仕切れていなかったのに、その上突然自分達の目の前で小規模な爆発があったものだから、軽いパニックに陥っている。
はっはっは。軍師ナメんなよ!
「どんどん行くぜ…?
降れ!虹の剣っ!《プリズムフラッシャ》!」
ガガガガガッ!
ブ「くッ!」
ロ「うわぁぁっ!」
サ「…見つけた!喰らえ!」
キッチリと俺にバルカンの照準を合わせるサーチマン。
…ヤ バ い ☆
サ「バルカン!」
「ッ《守護方陣》!」
咄嗟に守護方陣を展開し、弾を弾く。
弾が弾け飛び、それが一瞬視界を遮る。
次の瞬間────鮮やかな赤が、視界に飛び込んできた。
しまった…フミコミザンか!
ブ「はぁっ!!」
ザシュッ!
「ぐッ…」
身体を引き裂かれる感覚。
痛みは体質上感じない。
ブ「な…、何だ…これは…!?」
「え、…?あ、血か…」
だくだくだく、と二の腕辺りから血が溢れ、身に纏っていたマントと死覇装を赤く染めていく。
…って、ちょっと待った。
ここ、電脳世界なのに何で血が…?
俺とブルースが言葉を失って呆然としているところに、追ってきたらしいロックマンとサーチマンが此方に駆け寄る。
ロ「ブルース!…て、え、えぇええ!!??」
サ「どうした、ロックマン…ッな!?」
「あっちゃー…バレちった」
ちひひ、と苦笑いしながらゴーグルとヘルメットを外す。
ヘルメットから零れた紅緋の髪に、三人が息を飲むのが分かる。
ロ「え、人間…って事は…」
「あ、パルストランスミッションシステムとか使ってないから」
ブ「…何故それを知ってるんだ?」
「…あはー」
やば、墓穴。
サ「取り敢えず、貴様には色々聞かなければならないことがある。少しの間、身柄を拘束させてもらう」
「…ン。分かりました」
さァて、面倒臭くなってきやがった。
《ビヨンダードの死神サマ!》
(さっきはすみません、こっちも動揺してて…)(ううん、こちらこそごめんね。腕、大丈夫?)(ああ、これ位なら大丈(リカバリー100)…あ)
(俺が斬ったんだ。回復くらい、やらせてくれ)(…有り難う御座います!)
露骨なブルース贔屓でお送りしました\(^o^)/
赤組大好きです。寧ろ斎賀さんと松風さんを愛してます(自重)
でも密かに元WWWメンバーも好きだったり。ヒノケーン!
エグゼは3から始めたんですが、これが面白くて…!!メットール可愛いですよね。
キッズステーションでアニメ(ビースト)の再放送やってたんで、迷わず録画しました。(その時に初めてプラントマンがよっちんだと知った)
実はこれ、意外と連載候補だったり。
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