No. 1〜30

□No.15
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今日は日曜練習。

午前中は徹底的に個人練習をする。

私は、1年生の相手をしていた。

もちろん、花道も流川もいる。

「ほら、桑ちゃん!流川だからって怯まないっ」

「はいっ」

今は私を含めて、3on3をやっている。

私の喝が入るが、桑ちゃんは流川を抜けずに花道にパスを出した。

「ほら、佐々くん、花道チェック」

私は、身長のミスマッチを使って、練習していた。

「石ちゃん、私のチェックが甘い!花道っ」

私は石ちゃんを抜き、花道にパスを求めた。

「零さんっ」



パシン

私はゴールしたで花道からパスを受けて、ジャンプした。

が、流川のブロックによって、阻止された。

私は体制を崩しながら桑ちゃんにパスをだす。

桑ちゃんはミドルからのシュートを放った。

私は着地に失敗して、倒れた。

「零さんっ」

花道がワタワタと、私に駆け寄る。

「いたた」

「先輩……」

流川もしゃがんで、私と目線を合わす。

「ルカワ!キサマ!」

「花道」

今にも掴みかかろうとする花道を止める。

「大丈夫。試合じゃこんなのしょっちゅうあるんだから」

私はなんともないと、立ち上がった。

「花道も、私と同じ目にあうかもしれないけど、憤慨するんじゃないよ」

「はい」

花道は素直に返事をした。

「12時よ。1時間休憩っ」

彩ちゃんが叫んだ。

「むっ、めしぃ」

花道が一目散に走り出す。

ホントにアイツはわかってるのかな?

皆がばらばらに体育館を後にする。

私もお弁当を取りに行こうと、歩き始めた。

痛っ。

左の足首がいたんだ。

きっと昨日、流川に倒れ込んだときに捻ったところだ。

私が足首を気にしていると、流川が声をかけてきた。

「先輩、左足」

気付かれた?

「皆には内緒ね?」

「でも」

流川が、心配そうに私を呼び止める。

きっと、さっきので痛めたんだと思ってるんだな。

「へーきへーき、ご飯食べよぅぜ」

私は大丈夫と流川に笑いかけ、部室に向かった。
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