イベント

□2010.02.14
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宮城リョータエピソード





今日、女の子7人にチョコを貰った。

結構、嬉しかった。

でも、1番欲しい人からはまだ貰っていない。





家庭学習期間中の三井サンはこの日もバスケしに体育館にいた。

オルが三井サンと話しているとオレの好きな人が、三井サンを呼び出した。

まさかと思った。

好きな人は悪くない。

ましてや、三井サンも悪くない。

でもなんでこんなに怒りに満ち溢れているのか、わかんなかった。

「気にしないほうがいいっすよ」

流川にそう声をかけられた。

どこをどう気にしないでいられるのか、聞きたかった。

……。

流川が意味もなく、そんなこと言う奴じゃないのはわかってる。

あの子がが三井サンを呼び出したのは、オレが思っているような事と全く別の意味を持っている?

「流川、なにか知ってるのか?」

オルはすがるような気持ちで流川に聞いた。

すると流川は指を指した。

その先にはオレの好きな人がいた。

「……三井サンは?」

肝心の三井サンの姿はなかった。

「うふふ。今頃照れてるわよ」

……う〜ん。

それってどういう意味なのかな?

オレにはさっぱりだよ。

「リョータ」

君はオレに耳打ちしてきた。

オレの心臓が跳ね上がった。

「さっきもしかして妬いた?」

「えっ」

まさに図星だった。

オレは動揺を隠そうと、何度か首を振った。

「本当かしら。今日は早めに部活終わらせましょうか」

君はニッコリと笑った。

「私、リョータに渡したいモノがあるの。ダメ?キャプテン」

そんな聞いたこともないような甘い声で言われると、オレ、どうにかなりそうだよ。

オルはなにも言えずに、頷いた。

「決まりね」

君は笑って、マネージャーの仕事をしに行ってしまった。

……。

まだ心臓が力強く脈をうっている。

オレは仕事をこなす、君を見ていた。





St. Valentine's Day

変化を与えてくれた。






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