イベント

□2011.01.01
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1月1日企画
Happy Birthday
大吉!




恋人になって初めての大晦日、初めての初詣。

そして、今にも寝てしまいそうな流川くんとおみくじをひいてます。

「流川くん、なんだった?」

「まだ」

流川くんは開けるのに手間取っている様子。

私は自分のおみくじを広げた。

最初に目についたのは“大吉”。

「あ、やったぁ!流川くん、私大吉!」

私が喜んでいると、流川くんに頭を撫でられた。

“おめでとう”と言ってくれたみたい。

「流川くんは?」

流川くんの手元を見ると、開きかけのおみくじがあった。

やっとのおもいで開けたらしい。

糊付けされている部分がビリビリに破けていた。

おみくじの存在を思い出したかのように、流川くんが再びおみくじを開きはじめる。



カサカサ

開ききったとき、流川くんは固まってしまった。

「どうしたの?」

そういいながら流川くんのおみくじを覗き込むと、“凶”の文字が。

「わぁ、凶なんてなかなか当たらないのに流川くん凄いね。ラッキーじゃない?」

「凶なのに?」

「そうだよ。ごく稀な凶を引き当てた流川くんはの今年はごく稀な1年になるはずだよ!」

「ふぅん」

もしかして、凶が嫌だったのかな?

「それに凶でも……」

凶なんかふっとばしちゃえ。

「?」

「流川くんが凶でも、大吉の私が側にいれば、流川くんも大吉になるよ!」

そう言うと、流川くんが驚いた顔をした。

あれ?

私、変なこと言ったかな?

「(なに、可愛い事言ってんだコイツ)」

流川くんに抱きしめられてしまった。

「る、流川くんっ。皆見てるっ」

私が慌てて離れようとしても、流川くんの抱きしめる力が強くて離れられない。

流川くん?

「寒い」

へ?

「寒い」

……もう。

「帰ったらホットココアでいい?」

流川くんは頷き私から離れると、早足で歩きだす。

そんなにココアが飲みたいのかな?

「早く」

流川くんは私の手を掴み、先を急ぐ。

そうとう寒いか、ココアが飲みたいらしい。

今年も“凶”をひいた天然でわがまま王子の流川くんに、振り回されそうです(笑)





END.

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