Short Story 2

□告白
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−大丈夫、大丈夫。ちゃんといえるから。

さくらは胸の前で手を握り締めると、自分自身に言い聞かせた。
木枯らしが吹くたびに、カサカサと音をたてる枯葉たち。
赤や黄色の葉っぱが友枝中学校の校庭に折りかさなり、土色の大地を覆い隠している。
昨日の夕方には綺麗に掃除されたはずの校庭なのに、お昼休みにになる頃には、木々たちは少なくなってきた葉を風に任せて落としていた。

葉の揺れる音に混ざって、その葉を踏みしめて近づく足音。
それに気がついた時、さくらの鼓動はさっきにも増して早く鳴りだした。

−絶対大丈夫

無敵の呪文を唱えて、足音の人物が現れるのを早まる鼓動と一緒に待った。
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