倉庫
□電話にて
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「はい、高石です」
「奈津子か？…石田だ」
「…あなた？…何？」
「今、時間あるか？」
「あるわよ。いったい何？」
「あぁ…その……タケル、大きくなったな…」
「えぇ。…ヤマトも大きくなったわね」
「あぁ…。あー奈津子」
「…なに？」
「…………」
「…………」
「その、な」
「うん」
「いろいろ考えたんだ」
「うん」
「あの事件の時から」
「うん」
「……奈津子」
「うん」
「もう一回、やり直さないか」
「うん」
「……え？」
「なによ」
「いや、その」
「答えなんて、最初から決まってたのよ」
「そう、か」
「ふふっ」
「…なんだ」
「あなたが苦笑いしている様子が浮かんだから。ふふ、図星？」
「まぁな」
次は、その手を放さないように
fin