短編
□スタートライン
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第一回図書委員会。
委員長の名谷(ﾅﾀﾞﾆ)君は言った。
「副委員長は賀原(ｶﾊﾗ)さん。よろしくお願いします。」
はい？
「そんなの聞いてない!!」
「だって、今初めて言ったもん。」
「なんでそういうことを勝手に決めるの!?」
「陸上部部長なんだから、図書委員の副委員長くらいできるでしょー」
「そりゃ、できないことはないけど…」
「はい決定、はい拍手ー！」
まばらな拍手が起こる
…なんだかなぁ……
一回目の委員会ということで、自己紹介と図書当番の説明だけで、今日は終わり。
…部活行こーっと
と、図書館から出ようとしたら、
「副委員長は俺と居残りね。」
名谷君に捕まった。
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