短編
□応援
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爽やかな秋晴れの下、球技大会が行われている。
私のクラスのバスケチームが決勝まで残り、十分後に試合。
十分後なら、大丈夫だよね。
トイレ
………………
だ、だって、ずっと我慢してたんだもん(汗)
「私ちょっと、トイレに行って来るね。」
「OK、場所取っとくね。」
「よろしくー☆」
友達にそう言い残してトイレに行く。
スッキリして友達の所に戻ろうとした時、
「玖音。」
「あ、清輝!」
彼氏の清輝に会った。
「お前勝った?」
「負けたよ…。」
私が出場したバレー。
初っ端から3年に当たり、初戦敗退…
「清輝は?」
「俺?決勝までいったよ!」
「ホント!?じゃあ、絶対応援しに行くから!清輝って、何に出てる?」
「バスケバスケ。」
え?
バスケ!!??
「ごめん。応援は無理。」
「は?何で?」
「清輝のクラスの対戦相手が私のクラスだから。」
「あぁ…。でもさぁ、応援してほしいなぁ、なんてさぁ。」
「ごめんね!今度は応援してあげるから。…でも、頑張ってね。」
「あぁうん。頑張るわ!」
あーあ。何で被るんだろ…
ホントは清輝を応援したいよ…
「玖音!もうすぐ始まるよ!対戦相手は2年4組だよ。」
やっぱ清輝のクラスだ…
「あれ?玖音、清輝君バスケに出てるよ。」
「うん。」
「どーすんの、応援。」
「クラス応援する…」
「そっか。」
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