CP小説

□甘い甘い愛を目指して
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「おい、ユースタス屋。膝枕をしろ」
「あ"?」

また変なことを言い出したなこいつは、とキッドの目は語っているが、ローは気にすることなく話を続ける。

「いいから、座れ。膝枕しないと始まらないだろ」

何がだよ!と突っ込むキッドを無理矢理座らせると、ローはキッドの膝に頭を乗せた。
訝しがるキッドを見上げ、ローは微笑んだ。
滅多に見ないローの微笑みに、キッドは嫌な予感を感じた。

「ユースタス屋、花は好きか?」
「……………は?」

謎すぎるローの言葉にキッドはどう反応したらいいか分からず、ローを凝視した。

「そうか、好きか」

キッドの返事を待たずして、ローは言葉を発する。
そして、ジーパンのポケットから潰れた花を取り出すと、キッドに差し出した。

「…………」

もうどうしたらいいか分からないキッドは、とりあえず差し出された花を受け取った。
キッドが受け取ったことを確認すると、ローは起き上がった。

「おい、トラファルガー」

キッドの呼びかけを無視し、ローはキッドの持つ花を奪い取った。

「おい、なんなんだよ」

ローは潰れた花をキッドの頭にさそうとするが、上手くささらないので、ゴーグルに差し込んだ。

「何やってんだよ!!」

ついにキッドはキレた。

「てめぇさっきから何がしてぇんだよ!!」

ゴーグルにささった潰れた花を抜き取ると、ローに投げつけた。

「ちっ。ノリが悪い奴だ」

はぁ、とローはあからさまにため息をついた。

「ため息をつきたいのはこっちだ!!」

怒るキッドをローは無理矢理押し倒した。

「おい」
「仕方ない。シナリオ変更だ」

自分の下にいるキッドを見下ろし、ローはニヤリと笑った。

「楽しもうぜ、ユースタス屋」
「何がやりてぇんだてめぇはっ!!」


end
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