短編
□スタートライン
2ページ/2ページ
「ねぇ、なんで私が副委員長なの?」
「一番信頼できるし、実力あるし!」
「ふーん。」
「それに、賀原さんと2人っきりになりたかったし。」
「へ?」
名谷君のほうを向くと、名谷君は、真面目な顔で私を見ていた。
「どういう…」
「俺、賀原さんのことが好きだから。」
すごく驚いた
「いや、急に言われても…」
「じゃあ、前期が終わる頃、もう一回言う。それまで、考えておいて。」
「長くない?名谷君、半年も待つんだよ?」
「半年で賀原さんをオとす!!」
にっ、と名谷君は笑った
私もつられて笑った
「うん。頑張って。」
これが私たちの始まり。
もしかしたら、スタートラインに立った時から、私は名谷君に惚れていたかもね。
fin