短編

□応援
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「試合を始めて下さい。」

『ビー』

試合が始まった





「ナイス!!」

さすが決勝。

接戦だ。

点を取り取られ。



クラスメイトを目で追い、応援する。

「ナイスカット!!」

クラスメイトが清輝の投げたパスをカットする。

清輝…

「ナイッシュー!!」

清輝、辛そう…

清輝がドリブルして、あ、ボール取られた…

『ナイスカット!』

清輝っ

取られて、清輝にパスが回って、

『あぁぁ!』

やった!

清輝が点入れた!

走って走って走って

清輝、ナイスカット!

あ、清輝!!

大丈夫かなぁ

ぶつかられて転んだけど…

清輝…

清輝

走って
取って
回して
走って
回されて

「清輝ナイッシュー!」

「ちょ、玖音!」

え?

横を見ると、友達のあきれ顔とクラスの女の子の怖い顔があった。

「玖音、馬鹿…」

友達が小さく呟いた。





つまり、私は、敵を応援したわけで…

清輝のクラスの応援とは違う所から声が聞こえたわけで…

しかも、清輝、って名指しで……

プレイヤー達も驚いていたが、すぐにプレイに戻った。














結局、私のクラスが優勝した。



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