短編

□after
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「死にたいなー」と願った少女は、偶然にも死ぬことができた。

しかし、少女は目を覚ました。

そして、目の前に青年がいた。

「ようこそ」

語尾にハートマークがつきそうな勢いの笑顔で、青年は言った。
対して、少女はがっかりしたような顔をしていた。

「死んだらそこで終わりじゃないの?」
「普通はね。でも、運がいい人は、こうやって魂が死なないことがあるんだよ」

少女はため息をついた。

「死ねてラッキー、って思ったのに。最悪…」

少女がどれだけ暗い顔をしても、青年は相変わらず語尾にハートマークをつけながら話す。

「ま、これも何かの縁!何かやりたいことはあるかい?」
「やりたいこと?」

少女は開き直ったのか、やりたいことを考え始めた。
青年はニコニコしながら、悩んでいる少女を見ていた。

「人を殺してみたい」

それが、少女の結論だった。




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