みんなの物語

□豊穣なる宇宙の宴
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そんなこんなで糞長く、生徒達に苦痛しか与えない校長の話は終わり。

いよいよ夏休み。

帰り時間

「のぶゆきー帰ろー」

腰のあたりまで伸びた綺麗な黒髪にニキビやソバカスといった物には生涯無縁だろうと思わせる綺麗な肌、俺の幼なじみである色川あけみが一緒に帰ろと誘ってきた。

「断る」
即答だ。

12歳以上の奴と帰って何が楽しいんでぃ、学校の帰りあけみは何故か俺と帰りたがる。

「やめとけって、んなロリコン誘っても無駄無駄」
無駄って言うなればDIO様並みに言えよ、なコメントをしたのは俺の友人である山田いえみつ。
山田とかいう何の面白味もない名字に反比例するかの如き偉そうな名前である。
「うーー一緒にかえろーよーのぶゆき〜」
あけみはいえみつを無視し俺に一緒に帰ろうよと言う。
12歳以上の奴がねだっても可愛くも何ともない、痛々しいだけだ。
「俺は帰る、ついてくるのは勝手だが。」
と俺がカバンを持って教室を出るとやっぱり あけみといえみつは着いてくる。
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