みんなの物語

□豊穣なる宇宙の宴
1ページ/9ページ

プロローグ



俺の名は神無月のぶゆき

俺はどこにでも居るロリコンな中学二年だ。
ははっ退いたか?だがしかし!
ロリコンは男の生き様だ。
人々の嘲笑や侮蔑に耐えながら、己の愛する物達を信じる現代のサムライだ。
そんな俺に妹が出来た。

何があったかと言えば。
バカみたいな青い夏の空。
ミーンミーン
と煩くするだけしか能の無い蝉が鳴いている。

ああ糞つまんね、空が青いだけなんてベタにも程がある、ロリっ娘のシスターでも降ってこいよ。
と想いながら帰宅。
帰宅したら俺は1人っ子なので家で寝そべってテレビみてる母しかいない………ベタにも程がある、とりあえず妹を2人程産んでほしかった。

だが今日は違った。

俺が学校から帰宅すると家の前には、小さな女の子が1人困った顔で立っているではないか。

白いワンピースを着た、見た感じ小学五年生ぐらいのツインテールの小さな女の子だ。

うひょー小五!うひょー!なんたる尭倖!

少女は俺を発見するなり、パタパタと俺の元へ駆け寄った。
そして少女は言った
「初めまして!今日からあなたの妹になる、さとりです!」

「ふはっ!」
俺は笑ってしまった。
人は余りにも嬉しいと笑うのだな。
「ははははははははははははははははははは」
腹から湧き出る無限の歓喜を吐き出す様に笑った。
事情を知らない人も事情を知ってる人も皆、彼の正気を疑うだろう。
「はひ!どうしたんですか?」
とさとりは困った声で聞いた。
「くひひっ、何にも心配はいらないよ、くひひっ、ひひひひひひ」
そんなこんなで俺は出来るだけ爽やかな笑みを浮かべた。
「そっ………そうですか。」
「とりあえず立ち話もなんだから家へ入りなよクヒヒ」
と事情を知ってる人も事情知らない人も誰1人として例外なく、誰が聞いても危険な事この上無い犯罪臭を匂わせる申し出を受けた、彼女と呼ぶのも憚られる、この少女は
「じゃあがらせていただきます。」
と言いペコリとお辞儀をした。

良い子だなァと
のぶゆきはもはや声にもなってない声で言った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ