みんなの物語

□豊穣なる宇宙の宴 第二期
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あけみは俺の目の前でただの肉塊と成った―――
今まで、俺はあいつの事を鬱陶しいとしか感じなかった。

俺は今まで結構モテた。
入学してから何日か経った後に女の子に呼び出され告白される―――何て都市伝説みたいな事もあった。
毎回毎回俺は「12歳以上の女性には興味がない」と言い断った。
恐らく奴らにはそれが冗談にしか聴こえなかったのだろう。
入学した当初は、ほぼ毎日女性に呼び出され告白された。
だがしばらく経つとそれもプッツリと無くなった。

きっと俺は奴らの興味の対象から外れたのだろう。

せいせいした。


俺の顔は並みよりは良いかもしれない、勉強も、スポーツもたいして努力してないが出来た、だがしかし、その才能が俺にはどうしようも無い程疎ましかった。
何をやっても完璧なので生きてても何も面白くない。
そしてだんだん無気力に成ってゆく。

そんな俺に長い間鬱陶しく付きまとう奴が居た。
それがあけみだ。
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