みんなの物語

□狼と人間
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昔々、ある所に変わった狼がおりました。
その狼は人間の言葉を理解し、仲間の狼よりも人間と仲良くなりたがる、それはそれは変わった狼です。
そのため狼は仲間から疎外されていました。
狼も、狼と遊ぶ子供達もまだ小さかったので、狼は子供達と大変仲がよかったです。
その子供達の中でも特に狼と仲が良かったのが、赤い頭巾の似合う、それはそれは可愛らしい赤ずきんと呼ばれる少女です。
赤ずきんは狼が大好きで、
狼も赤ずきんが大好きでした。

ですが、その仲は長くは続きませんでした。
狼と遊んでいるのを大人に見られてしまったのです。
狼は人の言葉を理解し、心も人間のそれに近いと言うのに、大人には分かりません。

大人にとって狼は危険な害獣でしかないのです。

狼は大人達から逃げ、森へ帰りました、しかし温かく迎えてくれる仲間はいません。
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