「俺、ミクが好きだ。」
レンからの突然の告白。
私もレンが好き。だけど…。
「ごめんね。私はレンの気持ちには答えてあげられない。」
「…っ。そう……ごめんな、いきなりこんなこと言って。」
「ううん。でもありがとう、すごく嬉しかった。」
私が笑うとレンは泣きそうな顔でそれでも笑い返してくれた。
そして去ってしまった。
「……っ!!ぅう……。」
レンが見えなくなった途端涙が溢れてきた。
『私ね、レンが好きみたいなの…。』
リンが恥ずかしそうに私に打ち明けてきた。
『ミクねえ、その…協力してくれる……?』
そのときにはすでにレンが好きだった。
でもリンの涙で潤んだ目を見ていたら無意識に頷いてしまった。
『ありがとうミクねぇ!大好きっ!!!』
嬉しそうに抱きついてくるリンを抱きしめながら私の心の中はとても複雑だった。
やっぱり私はレンが好き。
レンに告白されて痛感する。
断らなければリンを裏切ってしまうことになっていた。
でも断りたくなかった。
「レン、私も好きだよ………。」
言葉は空にとけて消えてしまった。
〜End〜
拍手ありがとうございました!!
リン→レン→(←)ミクの報われない話でした。
ハッピーエンドも好きですけどこういう報われない話も好きです。