リクエスト

□甘やかされて
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午前の部活が終わって今は昼の3時

俺は千石さんのお家にお邪魔中だ。
と、いうのも俺が勉強を教えてもらいに来たと言うのが正しいんだけど。
千石さんのすごく分かりやすく纏められたノートを片手に進めていく。途中途中、分からないとこがあったら質問しながら

俺は勉強。
千石さんはソファーに座って雑誌を読んでいる

せっかくの休みに二人でいるのに勉強なんて、文句の一つでも言われるかと思っていたけど千石さんは快く承諾してくれた。
でもやっぱり少しでも一緒にゆっくりしたいから、俺は集中して早く終わらせようと決めた




カリカリ…

ペンの音だけが響く


―と、テーブルにコン、となにかの音

顔をあげると千石さんがマグカップを置いたところだった

「コーヒー入れたから神尾くんもどうぞ」

「あ!どうもっす!」

丁度喉が渇いてきた頃だったし気が利く人だなぁと感心しながら口に運ぶ


…あ。


俺はブラックのコーヒーが苦手で深司とかにたまに子供ってバカにされるんだけど、
この千石さんの入れてくれたコーヒーは苦くなく渋くなく俺好みの味だった

千石さんと味覚一緒なのかな?

少し嬉しくなって、ますます勉強が頑張れそうだった


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