謙光・千石攻め

□『Last!』
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お天気は快晴!
運勢も絶好調!
隣にはカワイイ恋人!
今日の俺は本当にラッキーだなぁ♪

「千石さん、鼻の下伸びてます」

カワイイ恋人の冷たい声

「え!?うそ?いやぁ〜今俺は最高に幸せだからね〜!
なんてったって伊武くんとデート中だもんv」

「デートって。ただ一緒に出掛けてご飯食べて映画見ただけじゃないですか」

つれない言葉だけど俺は全然平気だもんね♪

「もうこれこそデートでしょ〜!」

「ふぅん…それでデートなら、俺と神尾もデートしてることになるのかな…」

「ち、違うよ〜!神尾くんは親友でしょ!?デートってのは恋人同士がすることで…!」

「それぐらい俺でも分かってますよ。千石さん焦りすぎです」


時々意地悪だけどそこもカワイイんだよね。…だから、ちょっと気になるな…

「…あのさ?」

「はい?」

「その〜伊武くんって今まで、誰かとデートしたことあるの、かな〜って…」

「あります」

「え!あるの!?」

「今。千石さんと」

「ああ〜俺とv…じゃなくて!他の誰かとってこと。…あ、る?」

「…あったら悪いんですか?」

「あ、ううん!悪くない悪くない!そっか…そうだよねぇ〜…はぁ…」

…ちょっとショックかも

「…なんですか」

「ねぇ〜その子さ、どんな子だったの?」

「は?」


「可愛かった?明るい子?背は?高かった?低かった?
あ、ていうか、まず女の子?!もしや男?!」

「質問多すぎ…ιなんなんですか、気にしすぎでしょ」

「そりゃスゴく気になるよ〜!!俺よりも先に伊武くんを射止めた子がいるなんて!!その子より先に伊武くんに出会えなかったなんて、俺、アンラッキー…」

ヤバいますますヘコんできた…

「…いませんけど」

「へっ?なにが?」

「デート…した人?」

「え?あれ、でも」

「俺、いたら悪いんですかって聞いただけなんだけど」

そう言われれば、そうだったかも…。俺ってば早とちり〜…

「て、ことはいないんだ!なんだぁ〜。そっかぁ〜そうなんだ。良かったぁ〜vv」

「今までそんなのに興味無かったんで」

「あ!じゃあさ!じゃあ、伊武くんの初めてって俺なんだ!嬉しい〜!!」

「…まぁ不本意だけど、そうなります、ね」

「そっかぁ〜♪
初めてデートしたのも、初めて手を繋いだのも、初めてキスしたのも、初めて…」
「それ以上続けたら殴りますよ」

「わ〜ごめんなさいっ」
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