謙光・千石攻め
□『流星群 PART3』
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「あ〜あ遅くなっちゃったなぁ。お、でも星がキレイだ!ラッキ〜♪」
今はもう夜の9時を回っている
うちの部長も人使いが荒いんだから
今日は部活が早めに終わったから伊武君のとこまで遊びにいこうと思ってたのにさ。
「買い出しに行くから付き合え」
だって。ま、東方も壇くんも室町くんも用事があったみたいだから仕方ないんだけどね。
みんなから断られた可哀想な南に付き合ってあげるなんて俺って優しいよね!
で、まぁこんな時間。今から会いに行くわけにもいかず家に帰る途中ってわけ。
「あ〜あ、会いたかったな」
「♪〜♪〜」
ケータイの着信音
この音楽は伊武くんだ!!
嬉しいなぁ〜気持ちが伝わったのかな?
『はーい!伊武くん。なになに?どうかした?』
『…テンション高いですね』
『だって今伊武くんのこと考えてたら電話がなったんだもん!
なんかテレパシーみたいだよね〜!』
『テレパシー…。俺はなにも感じませんでしたけど』
『えー。伊武くんも俺のこと考えてくれてたんじゃないの?』
『あ…、考えてたと言えば考えてたかも』
『え!?本当に?すごい嬉しいよ〜!』
伊武くんも俺のこと考えてくれてたなんて俺ってほんとラッキ〜♪
『…ですけど。…って聞いてます?』
『あ、ああ!ごめん、嬉しすぎてちょっとトリップしてたよ。
なになに?』
『さっき…(ブロロロ…)…ですけど』
ん?トラックの音?
『え?ごめん、車の音で聞こえなかったんだけど。…伊武くん外にいるの?もう遅いよ!?』
『…千石さんもでしょう?さっき信号の音聞こえましたよ』
『俺は南の買い出しに付き合ってただけだもん。
伊武くんはカワイイんだから夜出歩いちゃ危険だよ!』
『俺も神尾に付き合ってただけですよ。もう帰ってる途中ですし』
『そっか〜。それならいいけど気をつけて帰ってね!俺、心配だよー!…今からそっち行こうか?』
『は?…何時だと思ってるんですか。子供じゃないんだから一人で帰れます』
『そう?残念だなぁ』
冗談っぽく言ったけど半分本気だった。
なんとなく今夜は会いたい気分だったんだ
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