謙光・千石攻め

□『Christmas Eve』
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今日はクリスマスイヴ

まぁ普通に学校やし、普通に部活。

で、普通に帰宅。

社会人とかやったら
仕事終わりに、恋人とイルミネーションで飾られた街中を歩いたり、いつもより豪華なディナー食べたり、夜景見に行ったりするのかもしれんけど

…中学生やと補導されて終いやろな


イベントもんにあんまし興味は無いけど、

謙也さん…恋人がおる身としては

今日ぐらい一緒に過ごしたいって俺でも少しは思ったりする

せめて今日、明日が休日やったら良かったのに

今日も練習はハードやったし、謙也さんからも誘いは無かったし

いつも通りに帰り道の途中で別れて家路についた

一緒におりたいて思てたんは俺だけやったんかもしれへん


…謙也さんのアホ…。
…意味無いけど八つ当たりしてみる










『♪〜♪〜』


一人、物思いに耽ってるとケータイが鳴った

この曲は―謙也さんや

「…はい?」

『あ、光か〜?起きとった?』

「俺の携帯やねんから俺が出るに決まってますやんか。それにまだ9時やで?小学生じゃ無いんやし起きとるわ」

『第一声目からそれかい!お前はι
その減らず口どうにかせぇ!!』

「今更どうにもならんと思いますけど」


口を開けばひねくれたことしか言われへん。ほんまは電話が鳴って嬉しいのに


「で?なんですの」

『あ〜別に。ただヒマやったから電話しただけ』

「そッスか」


ただのヒマ潰しでも一緒におりたいと思ってた相手からの電話やし。思わず笑みが溢れる
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