神尾受け

□『SA history』
1ページ/2ページ


―伊武SIDE―


昼休みも部活も帰宅も一緒だったら仲良くなるのは当たり前。

俺のぼやきにも最初から普通に接してくれたのは初めてで

親友とお互い呼び合える仲になるのはそう時間はかからなかった。


  そう、親友―


その親友を越えた気持ちを俺が抱いたのはいつだったのか―


もう今になってはわからないけど、それを素直に伝えるには俺には勇気がなくて、

てか、それもあるけど、それを伝える相手がなぜあいつなのか

変な髪型に変な口癖、頭は弱いし、短気で泣き虫ですぐテンパる

頭では自分の趣味の悪さを理解しているのに。
心が、気持ちが、言うことを聞かず気づいたときにはもう走り出していて

もう後戻り出来ないぐらいまで惹かれてたんだ


そして俺は決めたんだ


神尾にも絶対俺を好きにさせてやるって―

好きにさせるのが先か俺の限界が来るのが先か
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ