神尾受け

□『SA history』age3
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2人の気持ちを確認しあってから1週間後─

神尾が熱を出して部活を休んだ


「あいつが熱出すなんて珍しいよなー」
「いつもバカみたいに元気だしな」

石田ら2年生たちは部室で話していた

「なぁ?深司ー」

「……」

「深司?」

「…ん?なに?」

「…深司さぁ今日ボケっとしすぎじゃない?」

「そんなに神尾がいないのが寂しいのかよー」
「そうかもね」

「「え…」」

コソコソ
(…な、なぁ、深司ってあんなキャラだったっけ?)
(神尾に告白してから変わったよな)
(恋って偉大だな…!)

ひそひそと話を始めた俺たちを横目で見ながら深司は帰り支度を始めた

「全部聞こえてるんだけど。なんだよなぁ面白がっちゃって、俺が素直なのがそんなにおかしいのかよ…失礼だよな。…じゃあ俺帰るから」

「お、おぉ〜また明日なぁ」
「そんなに気になるならアキラんとこでも見舞いに行ってやれば〜」

それを聞いて深司は一瞬目を見開いて、固まっていた俺たちに近づいてきた

「な、なんだよ」
「な、なにか悪いこと言ったっけ」

ぽんと肩に手を置いて

「たまにはいいこと言うな。行ってこよ…じゃ」

と、滅多に見せない笑顔(といっても口角を少し上げる程度だけど)を見せて部室を足早に出ていった

残された俺らは声を揃えて呟いた

「やっぱり…すげぇ変わったよな…」


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