神尾受け
□『立海潜入』
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「やべぇ迷ったかもι」
俺、神尾アキラは見知らぬ土地で道に迷っていた
今日は土曜でみんなの都合により半日で部活が終わり、珍しく明日も休みになった
そこで俺はイイことを思い付いて速攻で電車に飛び乗ったんだ
そして今、神奈川にいる
切原の通う立海大附属中学に行くために
(いっつもあいつが来るからたまには俺もな〜♪練習してる姿見たこと無ぇし)
いつも俺が行くと言うと「危ないから!」の一点張りで行かせてもらえず、
「お前の学校が見たいんだよ!」と言ったら一度俺を迎えに来て、そこから2人で電車に乗って立海まで行くと言う徹底ぶりι
(俺ってそんな頼りねぇかなぁ…。痴漢が危ない!とか言うけど、俺男だし大丈夫なんだけどなぁ…)
だから今回のことは切原には内緒で決行!…と、それはそうとして、
まず!ここはどこだ!?
前に1度連れてきてもらった時は後ろを着いて行っただけだから1人だと迷ってしまったらしい
内緒だから切原に電話するわけにも行かねぇし…どうするか…
(…ん?あの人、もしかして立海の制服じゃん?
…やっぱそうだ!!天の助け!)
「すいませーん!俺、立海の中学に行きたいんですけど…」
「ん?あれっ、お前…」
「あ、丸井さんじゃないすか!」
「おー神尾じゃん。何してんだ、こんなとこで。…ん?俺たちの学校に行きたいって言ってたか?」
「そうなんす!俺迷っちゃって…連れてってもらえません?」
「迷ったぁ?こんな簡単な道でかよー。ま、いいぜ。丁度、買い出しが終わって今から帰るとこだから」
「ありがとうございます!」
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