神尾受け

□『流星群 PART1』
1ページ/5ページ

今は9時を回った土曜日の夜

明日は朝から練習だ

今日は俺以外の家族はみんなばーちゃんちに遊びに出掛けてて明日の夜まで帰ってこない

俺は今日も練習があったから遠慮しておいた

せっかく一人なんだから羽を伸ばしてゆっくり夜更かしでもしたいとこだけど何しろ明日も練習だ

寝不足はキツイ
さっさと寝てしまおうかと考えていると

ピンポーン

家のインターホンが鳴る

もしかして皆帰ってきたのか?
自分一人だけの自由な時間ももう終了か〜とため息をつきながら玄関を開ける

「はぁ…早かったじゃん…」


―玄関を開けた俺は一瞬固まった

「おっす!神尾〜!
早かったって俺のこと待ってたのかよ?」

パッと笑うそいつは本来なら絶対ここにいるはずの無い人物

「き、切原!?お前なんでこんなとこに!」

「なんだよ〜待ってたんじゃねえのかよ〜チェッ」

「待ってるわけねぇだろ!てか来ることも知らなかったし!」

「そういやそうだな。俺言ってねーもん」

相変わらずのやつだ。俺もちょっと考え足らずだけどこいつよりは絶対にマシだ、うん!絶対!

「で、どうしたんだお前。もう9時だせ?あ、とりあえず上がるか?」

「あ、いい。いい」

首を振る切原。
じゃあ本当に何しに来たんだ?と首を捻っていると

「早く出掛ける準備してこいよ!外寒いから暖かくしてこい!」

と背中を押される

「え、ちょっと待てよ!出掛けるって今から?」

「おう!早くしろよ〜」

それだけ言って玄関を閉められた

「…なんだぁ?」

訳も分からず一応急いで準備をする。
外であまり待たせるのも悪い

.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ