神尾受け
□『SA history』age4<序編>
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「…う〜ん…。ん〜…」
俺は迷っていた。
今までで一番迷ってると言ってもいいかも知れない
もうすぐそこに迫る11月3日。
俺の…こ、恋人…の誕生日…///
…まだ恋人って言葉に慣れないぜっ…!///
今年は俺らが付き合ってから初めての誕生日だ
俺らが付き合ったのは俺の誕生日のすぐ後だったから
俺の誕生日の時はいつもと同じでみんなで騒いで祝ってもらった
けど今はあの時とはカンケーが違うわけだし!
こ、恋人同士なわけだし!
いつもと同じってのはダメだろ!?
…ていうか俺がちゃんと二人で祝いたい、な…って
俺はいつも深司から色々と貰ってるから
貰うって言ってもなにかモノを貰ってる訳じゃなくて、
告白だって深司からだったし。
思いを伝えてくれるのも深司からだし。
(↑普通にカワイイだの好きだのサラッと言って来るからこれは正直照れて困る!…嬉しいけど…///)
…キ、キスだって深司からだし。
いつも俺は照れてしまうから深司になにもあげれてないんじゃないかなって、時々心配になる
告白は向こうからだったけど、俺だってこんなにも深司のこと思ってるんだぞ!って伝えたい
…だけど何をあげれば喜んでくれて、俺の思いが伝わるのかがわからね〜!!
それが今の俺の最大の悩み
深司本人に聞いちゃ意味がない気がするしなぁ…
もう日にちが無いってのに!恋人の欲しいもんも分からないなんてダメだよな…なんて自己嫌悪ι
去年はなにあげたっけ?みんなでお金出し合ってテニスボールだったっけな。
で、帰りは一緒に帰ったからコンビニで肉まんでもおごってやった気がする
その時、深司には誕生日に肉まん…ってボヤかれたけど、少し笑ってくれたような覚えがある
今年はなにをあげたら笑ってくれるんだろう
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