リクエスト
□call name
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「…て、まぁいっか。どうしよ、…冷やせばいいのか?」
千石さんの額にはタオルが乗ってたけど、もう熱くなっていたから
何度か来たことある勝手が分かった部屋で、俺はボウルに氷水を入れてベッドに戻った
冷やそうと思ってタオルを取ったら
「…ん…」
「!!」
身動きしたから焦った
「…すぅ…すぅ…」
「……ふぅ」
(焦った。起こしちまったかと思ったぜ)
タオルが十分冷たくなったところで、また額の上に戻す―
と――視点がいきなり反転した
「…あ?」
気がつくと俺は千石さんの腕の中
「…せ、千石さん…?」
「………」
「…?あれ?」
「ふふふ…切原くん〜…むにゃ…」
「…寝ぼけてる…?」
「…ふふふ…カワイイなぁ…すぅ…」
(…ど、どんな夢見てんだよ!…ったく)
「ちょっと千石さ──っ!!??」
俺は固まった
…強く抱き締められたかと思ったら、
あ、頭や…耳や頬に、何回も何回も、キスが降ってきたんだ
(な、なにやってんだ〜この人…!!)
「ふふふ。……赤也。」
「!!」