ガンダム00中編&企画モノ置き場


Unrequited love4
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+Unrequited love3後編+



リヒティを立たせて、フェルトを気遣いながら進む。
と、フェルトがふらりとよろめいた。


「……フェルトっ!」


アレルヤは、とっさに手を伸ばしてフェルトを抱きとめた。
幸い小柄な彼女の体は、すぐに受け止められた。


「……ごめんアレルヤ。ありがとう」

「怪我はない?」

「うん。大丈夫」


よかった、と手をはなそうとすると、突然オレンジ色の衣装で仮装した、従業員の女性が声をかけてきた。
この遊園地のマスコットを模した、丸いカメラを抱えている。


「は〜いそこのカップル、写真撮りますよ〜!」


にっこり笑ってオレンジのカメラを構える。
でも、それは誤解だよ。


「お、いつからそんな関係になったんスか〜羨ましい〜」


リヒテンが冗談交じりで冷やかした。


「違いますよ!」


あわててフェルトから離れて、従業員を追い払う。
まったく…ロックオンたち、早く戻ってきてくれればいいのに。
アレルヤは、疲れたため息をついた。


「……あれ?」


ふと気づくと、ソーマが姿を消していた。



*****



いなくなったソーマが心配で、いてもたってもいられず、
アレルヤがリヒテンとフェルトに事情を話すと、ふたりはすぐに了解してくれた。


「アレルヤ、私は大丈夫」

「ふたりには俺らから説明しとくんで、心置きなくいってらっしゃいっス!」


具合の悪そうなふたりを残していくのは気が引けたのだが、妙に力強く送り出される。

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