ガンダム00中編&企画モノ置き場
□ソーマお誕生日祝い1
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遅ればせながら、ソーマさんお誕生日おめでとうその1
◆◆◆◆◆
「俺に用とはなんだ?」
ティエリアが、最高に不機嫌な顔で冷ややかに訊ねた。
目の前でトゲトゲしいオーラを放ち、もはや睨みつけるように見返すティエリアを意にも返さず、
アレルヤはへにゃりと笑顔を浮かべた。
「あ、えと、もうすぐソー……幼馴染の女の子の誕生日なんだけど、プレゼントなにがいいかなって」
「……はぁ?」
ティエリアが彼らしくない声を出して、ぽかんと口を開いた。
アレルヤが続ける。
「今年は何か特別なものを……ティエリア?」
反応がなくなったティエリアに、アレルヤが窺うように呼びかける。と、
「そんなこと俺が知るわけないだろう! 万死に値する! 俺は帰らせてもらう」
ティエリアが早口で冷たく言い放ち、くるりと踵を返して歩み去ろうとした。
あわててその背を追うアレルヤ。
「待ってよ、ティエリア!」
「俺じゃなくて他の奴に聞け!」
背中を向けたまま歩みを止めずにティエリアが言う。
「お、お願いだから相談に乗ってよ〜っ!」
アレルヤの悲痛な訴えに、とうとうティエリアが渋々と振り返った。
◆◆◆◆◆
アレルヤの自宅で、テーブルを挟んで向かい合う。
テーブルの上には、すぐ帰ろうとするティエリアを引き留めるためのお茶と和菓子。
しかし、ティエリアは目の前のものには一切手をつけず、訝しげにアレルヤを見返した。
「……で、なんで俺なんだ?」
その声はいまだトゲトゲしい。
アレルヤは困ったような顔をして、どう答えたものかと思案した。
ロックオンに聞いたらからかわれそうだし、刹那には逃げられて、残るティエリアが頼みの綱だった。