ガンダム00中編&企画モノ置き場


Rainy panic!2
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ふたりの目が合って、双方しばし固まる。
全裸のソーマが目の前で目を丸くしている。
予想外な事態にさすがのハレルヤも呆然となる。
しかし、その視線は無意識に身体へと移行していた。
シャワーでも浴びていたのかソーマの身体は、いつもの雪のような白い肌から薄紅色に染まっている。
存在を主張しない小振りな胸には、桃色の先端。
細い腰はゆるくくびれて、形のよい臍へ。そして……
コンマ数秒の間にそこまで確認する。と、


「……っどこ見てるんですかっ!?」


ソーマが我に返り叫ぶやいなや、地を蹴って踏み込み渾身のボディブローを放った。



*****



淡々と、だが激しく降り続ける雨の音をBGMに、アレルヤはいつになくはりきってキッチンに向かっていた。
と、スドーンという何かが壁にぶち当たるような音に気がついて、
夕飯の下ごしらえをしていた手を止める。


「あ、ハレルヤが帰ってきたのかな」


先ほど、夕立にあってずぶ濡れのソーマが傘を貸して欲しいとやってきた。
このまま買い物に行くという彼女を慌てて夕飯に誘い、
シャワーを浴びて着替えるようにいった。


「ハレルヤ〜? 雨大丈夫だった〜?」


廊下を覗いてみると、脱衣所の向かいの壁にもたれて座り込んでいるハレルヤがいた。


「ハレルヤ、なにしてるの?」

「おぃ、アレルヤァ……なんであいつがいるんだよ」


ハレルヤが腹を押さえて立ち上がった。


「あいつってソーマのこと? それなら、さっき雨で濡れてたから上がってもらって、ご飯食べていってもらおうと……」


と、アレルヤは、ハレルヤが腹をさすっているのに気づいた。
それに壁もへこんでるような…。

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