ガンダム00中編&企画モノ置き場


Unrequited love3
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待ち合わせ場所には、ピンクの髪の少女の姿。


「フェルト、もう来てるね」


感心して言うと、ロックオンも頷く。


「えらいな。……おーい、フェルトー!」


ロックオンが手を振って呼びかける。
フェルトがぱっと顔を上げた。こちらを見て、ほっとしたように顔を綻ばせる。
よかった。フェルト、嬉しそうだ。


「……ロックオン。ふたりも」

「よっ、フェルト。誘ってくれてありがとな?」

「ううん。……来てくれて嬉しい」


そんなふたりを見ながら、ハレルヤがにやりと笑う。


「なるほどね。そーいうことか」

「……だめだよ、ハレルヤ」


邪魔したら、後でクリスに大目玉だ。
と、ソーマがまだ来ていないことに気づく。


「ソーマ、まだ来てないんだ」

「なんだぁ、遅刻かよ?」


すると、ぱたぱたと駆けてくる足音。
振り返れば、そこには銀髪の少女。


「すみません、遅れました」


走ってきたソーマが、すまなそうに頭を下げる。
と、ソーマがフェルトの姿を確認して、びくりと体をこわばらせた。
そういえば、ロックオンはうちによく来るからソーマも知っているが、フェルトとは初対面であることに思い至る。


「あ、ソーマは初めて会うよね?こちら、フェルト」


フェルトを示すと、紹介されたフェルトが軽く会釈する。


「……フェルト・グレイスです。よろしく」


ソーマは少し戸惑っていたが、あわててぺこりと頭を下げた。

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