ガンダム00中編&企画モノ置き場


Unrequited love4
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走っていくアレルヤの後ろ姿を見送りながら、リヒテンがしみじみと言う。


「そーいうことだったんスね〜」

「……鈍感」

「いやぁ〜羨ましいっスね!」

「……来週、もう一度誘ってみて」

「え?」

「クリス。多分来てくれるから」

「そ、そうっスね! 二度目の正直、ネバーギブアップっスね!」

「……(違うんだけどな)」


フェルトは、リヒテンを横目に、親友を思ってため息をついた。



*****



はっと我に返ると、先ほどの場所からずいぶん離れた場所に来てしまっていることに気づいた。
ソーマは息をついて、荒い呼吸を整える。

なにか考える間もなく、あの場所から飛び出してきてしまった。
自分の行動が自分自身でも理解できない。
訳が分からなくて何度も頭を振る。
楽しそうなざわめきが、急に遠くなる。


「ソーマっ!」


突然背中に掛けられた声に、はっと意識を引き戻された。
見なくても分かる。あの人の声だ。
あわてて振り返り、相手がなにか言うより先に口を開いた。


「あ、あのっ、私…ごめんなさ…っ」


言い終える前に、アレルヤがソーマを勢いよく抱き寄せた。

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