07/21の日記

13:07
しあわせなはなし
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戯言混合は相手方がどこまでも可哀相だなーということで戯言側が可哀相な話。
舞台は復活。というか無痛。主人公はやっぱり雲雀妹。(使いやすいんです)

ボンゴレとか一切関係ないところでイジメが起きてたけど被害者が「人類最高」という零崎だったために並盛全体が報復対象に。

零崎覚醒して、動物(人間含む)に好かれるスキルが最高値になった妹こと「人類最愛」は復讐から逃れたけど、自分以外を惨殺された街で壊れた。

「なぜなんでどうして? 他の学年で起きたイジメなんて知りませんし学校内のそれに街の人達は無関係じゃありませんか。無知だったから罪なんですか? どうして知る必要があるんですか? どうしてなにもかもを拒絶する赤の他人を助けないといけないんですか。裏世界の住人だというなら虐めていた人達を虐殺すればいい話じゃないですか。そもそも裏世界の住人がどうして表世界の人間程度に虐められて、表世界にしゃしゃり出てくるんですか。どうして周りを巻き込むんですかそんなもの内輪で解決すればいいじゃないですか。虐めを行っていた彼ら以外の人達が何をしたというんですか。――…綱吉君が、恭弥君が、何をしたというんですか!!」


少女は絶叫していた。

口からは咆哮。
目からは涙。
全身からは憎悪を溢れ出させて、絶叫していた。


「赦さない赦さない赦さない赦さない赦さない赦さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない」


人類最愛は人類最愛であるが故に復讐から逃れ、そして復讐する。


「死んでくださいできるだけ苦しんであなたたちが苦しめた人達の分まで苦しんであなたたちが殺した人達以上に惨めに惨たらしくむしけらみたいに死んでください死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで」

そしたら、愛してあげますから

最愛は艶やかに微笑んで、惑わせた彼らを死の国へと導いた。
死体に囲まれて彼女は思う。もっと苦しめてやりたかったな、と。

「(自殺させるだけだなんて生温すぎました――どうせなら裏世界の全てを滅ぼさせ己と繋がる全てを殺めさせ、殺し合わせて最後の一人を私が殺して、……なんて、今更遅すぎますけど)」

ふたつの首を一度ずつ抱きしめて、最後に自らの首に刃を突き立てて、彼女がみっつめの首、に。


***
終わりません。まだ続きます。(このままだと復活がまだ可哀相)


復讐を遂げて自殺した人類最愛。
だが記憶を持って生まれ変わった世界は前世と全く同じで、調べてみると憎くて憎くて憎くて仕方ない彼らも存在していた。

「今度は殺させません。絶対に、誰一人。そして全力を以って裏世界を叩き潰してみせます」

まえはそこまでできませんでしたから。
微笑む少女は、人類最愛の名を冠するに相応しいくらいには愛らしかった。

幼い彼女は表世界での生活を続けながら、裏世界に浸透していく。じわりじわりと、それは甘美な毒のように。
齢が前世に達したとき、少女は甘く、囁いた。


「お願いがあるんです。――…聞いて、いただけますか?」


愚神礼賛には一群を。
蒼には愚神礼賛を。
戯言遣いには蒼を。
人間失格には戯言を。
殺し屋には人間失格を。
危険信号には殺し屋を。
少女趣味には危険信号を。
病蜘蛛には少女趣味を。
自殺志願には病蜘蛛を。
策士には自殺志願を。
死神には策士を。
大泥棒には死神と暗殺者の兄妹を。
十三階段には大泥棒を。
人類最強には十三階段を。
人類最終には人類最強を。
人類最高には人類最終を。
そして人類最愛は、人類最高を。

皆殺して、殺させて、お終い。
全てを終えて、少女は晴れやかに、清らかに、聖女のように、笑った。

「何にやにやしてんだよ気持ち悪い」
「事実だとしても辛辣過ぎませんか?!」
「真実っていうのはいつだって惨たらしいものだよ。…で、何かいいことでもあったの?」
「いいえ。ただ――…幸せだなぁと、思っただけです」

そして少女は仲間達を誰ひとり失うことなく、幸せに幸せに暮らしたのでした。

………めでたし、めでたし。

(幸せな話)(死合わせな話)

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