08/13の日記

19:03
私はここで生きている
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逆ハの親友ポジションの子に憑依


うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい。五月蝿い欝陶しい煩わしい喧しい。なんでこんなのがモテるのか意味わからん。ひたすらに空気読めないし天然ってまじめんどい。人の体じゃなかったら完膚なきまでにたたきのめしてポイだねポイ。何をしてもいちいち目くじら立てる付属品も一緒に。

なんて、きゃぴきゃぴ楽しそーうに、頬を染めている男達と絡む、この体の「親友」を横目に見ながら怨嗟のごとく吐き出していれば、思考を読み取ってしまった同居人が怯えた様子で私にしか聞こえない声を上げた。

(怖いよ、ちーちゃん……)

「(いやだってムカつかん? 自分が必要なときだけ親友面して後はなんだかんだ言い訳してイケメン優先よ? ちゅーか自分の都合最優先か。そんなもん親友なんて呼ばんわ。みーがなんであんなんと付き合っとんのかわからん)」

(だって、しーちゃん以外に友達いないし…。それに、いいとこもあるんだよ?)

「(そんなん、悪いとこが多過ぎて相殺しとるわ。むしろマイナスじゃい。あの女以外友達おらんのもあの女がおるからじゃん)」

(……でも、だって……)

う、泣きそう。
体の主導権を握っているのは(今は)私だから実際には泣かないけど涙声だ。泣かすつもりはなかったんだけど、言い過ぎたか…。

「(ごめんごめん、言い過ぎた。居候のくせに偉そうなこと言うてごめんな)」

(ううん……私こそごめんね)

頭に響く声は変わらず沈んでいて、こちらも泣きそうだ。自己嫌悪に頭を殴りたくなったけどみーの体だから自重。守りたいと思うのに、傷付けてばかりだと息を吐く。
みーの体に居候しているから、というのもあるが単純にこの子が好きなんだ。素直で純情で、でも強かな彼女が。だから守りたい。害成す者を排除したい。けれどそれはみーが頼って――利用している者と同じ。
だから、私は大人しく見守りながらやきもきしているしかできない。

(……なんて、そろそろ言っていられんくなりそう)

体の所有権をみーに返し、まどろむ意識の端に今度はこっちに笑顔を向ける「親友」とこちらを睨みつける馬鹿共を見ながら、思う。
敵意が悪意に変わる日がくるのは――きっと、そう遠くない。



***

と、いうところまで書いて燃え尽きました←
その後の流れ↓

何日か経ったら、突然なんの脈絡もなく主導権交替。しかもみーの意識を感じ取れない。机の上にはちーちゃんあての「ごめんね」のメモ。さらに机を漁ると今まで隠してきた過酷な日常が明らかに。
「ああ、みーは自分をコロしちゃったんだ」
と理解。憑依したときも帰れないと理解してもなんともなかったのにこの世界に来て初めて涙を流して、なにもかもぶち壊すという話。

みーは弱いけどそれを利用できるくらいには強かで、ちーちゃんはそれを理解した上で利用される。しーちゃんは深く考えない。

名前は適当に
みー=水島神子
しーちゃん=進藤詩織

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