流星の双子

episode 8
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夏の日、太陽はゆれて…




「夏の太陽が嫌いなロシア人は、きっと少ない」




これを書き終えれば、残りは3分の1になります。
よし、頑張ろう。
今回のメインはG様使い、ターニャだぜ。
ターニャ、ニカを殺したことを後悔する最期のチャンスだぞ、心してかかれ。(ぇ




「まだ変えられる余地のある記憶。
そんな記憶を持つ者は、幸福なのかな?
それとも、不幸?
そういう契約者が居たって話。
聞いたことない?」



三鷹文書の別称、未来の記憶。
まあつまり、これはアンバーが書き残したものと見て良い筈だ。
内容はまた後に出てきますね。

とりあえず、オレイユと繋がってることで、何とか事の当事者としての立場にしがみついている未咲。
まあ、しがみつける場所まで自力で走ってきた、とも言えるのだけど。




「スキミングしたか。
さすがSVR、手慣れたもんだ」
「BK201の部屋もすぐに」
「それには及ばん。
彼女に任せた方が、面白い」



いっこもおもろないわ、ボケッ!!
好んでG様呼び寄せるお前の神経を疑うわっ!
…そういう意味で言ったわけじゃないだろうけど。
これで蘇芳は、ターニャと再会することになるわけだ。
レプニーン…昼ドラとか好きそうだな…。




「池袋か、懐かしいな」
「行ったことあるの?」
「ああ。
太陽が差すようだった、あの夏の日…。
おい、聞きたくないのか?」



ま…マオ可愛い…。
聞きたかったのに。
マオの過去は、第一期ではほとんど明かされませんでしたからね。
さあ、ここから可愛いマオが炸裂です。(笑




「どうした?…ゴキ!?
お、おい、もう暴発は無しだぜ?
俺が何とか…」



あーもう、可愛い。
G様に動揺しないジュライ、すごい。

ターニャも憎いことをする。
大量じゃなくて、ありがちな2、3匹。
自発的に扉を開けさせるか。
上手いな。

結局G様対マオは、G様に軍配が上がり、蘇芳とジュライは敵の手に。
何とか逃れたマオは、車掌に見つかり大ピンチ。
マオ、役に立ってないぞ?(笑




「ん?いけるクチではないのか?
酒樽の湯船につかるタイプのようだが…」
「もう飲まん」
「ま、何にせよ、殊勝な心がけだ。
食事はオーダーしたかね?
飲まぬ分、存分に…頼めば…あ…」





お帰り、大食い黒!!
レプニーンもびっくりの大量オーダー!!
30過ぎたら絶対太る、と言わしめた彼が戻ってきましたよ。

酒を飲まないという蘇芳との約束を、律儀に守ってます。
それはつまり、蘇芳の言葉を黒が受け止めたということ。
同時に、蘇芳に撃たないで欲しいと願う意味も込められている。
契約者になってなお、豊かで優しい心を失わない彼女を目の当たりにしたから。
コミカルに描かれているけど、感動に値する場面ですね。




「勘弁しろよ…。
これじゃあ、丸っきり昔見たカートゥーン…うぁぁ」



ああ…落ちた…。
こりゃ捕まったな。(笑

カートゥーンか…。
確かに、第二期のマオは、カートゥーンっぽくコミカルに描かれてますね。
カートゥーンってことは…マオはアメリカン…か?
カートゥーンって、広義らしくって良く分からないんですよね…。




「是非、我々の元へ来て欲しい」
「当然あの子も込みで、だな?」
「まあ、それも含めてだ」
「断る」



黒1人だったら、この依頼に応じたかも知れない。
「蘇芳も込みで」の依頼だったから、彼は「断る」と即答した、と思う。
しかし、レプニーンにはそんなこと分からない。
黒のこと、契約者らしい判断しかしないと思ってますからね、彼は。

この後の、彼の言葉が的外れで面白い。
契約者が合理的に判断すれば、そういう考え方にはなるけれど。
レプニーンはどうも、契約者は皆同じだと思っているような気がする。
契約者の考えを、分かり切った気になっている。
そして、気付かない内に、自身も契約者の考え方を指針に生きているような気がする。
契約者にだって、違いや個性はあるのにね。




「撃ってた…かもしれない。
きっと撃ってた。
黒が、居なければ…」
「そういうことか」
「だけど、やっぱり撃てなくて良かった」
「何故」
「何故って…だって友達だし」



蘇芳は、その曖昧な態度で、散々黒を戸惑わせたけど、そもそものきっかけは、黒にあったわけですね。
黒が止めたから、今の蘇芳がある。
そして、止めてもらって良かったと思える所が、蘇芳らしい部分ですね。

あと、過去にターニャは蘇芳のことを「友達だった」と言いましたが、蘇芳は「友達だし」と現在進行です。
下記のターニャの台詞もそうですが…(下へ続く)




「ただ、その時の気持ちが思い出せない。
覚えてる。
私はニカが好きだった。
覚えてる。
私はニカを殺した…」



ターニャの言葉は、ほとんどが過去形。
何故なら、覚えているけど、気持ちが思い出せないから。
「悲しい…悲しくないのが」
第一期で銀が言ったこの言葉が、ふと浮かびました。
「気持ちが思い出せない」と思えるのは、気持ちを思い出そうと努力したから。
契約者になりたての頃の彼女ならば、そんなこと考えもしない筈です。
彼女も少しずつ変化している。

そんな彼女を優しく抱き締めた蘇芳。
今までのアニメの積み重ねで分かっていること。
愛ある人との関わりによって、契約者もドールも、微細でも心を動かすことが出来るということ。
その抱擁で、ターニャの心が動くと良いのですが。



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