流星の双子

episode 9
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出会いはある日突然に…




「あなたが今、本当に会いたい人は…誰なのかなぁ?」
「僕が…会いたい…」



蘇芳が会いたいのは、紫苑とパパとママと…黒。
家族愛と、恋愛、かぁ…。

しかしマダム・オレイユ…。
どこから現れて、どこへ消えたのか。
彼女は契約者?
意外と黒みたいにワイヤーアクションなだけだったりして(笑

…またしょーもない話ばっかだけど。
これだけ言わせて。
ジュライとマオのセットが可愛い過ぎる。




「葉月と耀子は今、羽田に向かっているはずだな?」
「あぁ。
確か、物資を受け取りに行ってるはずだが…」
「その2人の情報が…流出している!」



変な座り方。
向かい合って座るんじゃないのが面白い。
手は組んだものの、向いてる方向は違うよ、ってことか。
まぁ、未咲姉さんは鎮目のこと信用してないしね…。



「だいたい、信用出来るのか?
その屋上で会ったとかいう女の話…」
「ボスの言うことじゃなければ、何信じても罰当たりませんって!」



ガイ…ひたすら可哀想。(笑
2年経ってもこの調子だってのがまた…。

そして、全ての舞台は羽田へ。
関係ない筈のものが、いつの間にかきゅっと1つのトコにまとめられちゃう。
こういう話の流れ、すごく好きです。




「きっとあの便ですよ。
あの便が到着すれば、お母さんに会えますからね」



お母さん、上海に出掛けてたのか!
まぁたチャイニーズ要素だよ…。
気になって仕方ないじゃないか…。
って言いながら、答え出るわけでもないから、完全スルーですけどね。




「ドキドキしてるのは、自分でも分かってた。
だけど…」
「知っているはずだ。
契約者に肉親のことを思う気持ちはない」



場面が変わっているのに、台詞が繋がってる。
こういうのもすごく好き。

契約者に肉親を思う気持ちがない。
これは既に、ミチルさんがその言動で、否定してくれてます。
契約者になっても、「気持ちのカケラは残る」んです。
あとは、それに周りの人が、そして何より本人が気付くだけ。




「契約者となって、初めて私は、自分を殺して生きることの無意味さを知ったのだ。
あなたが憎んだのはそのことだけ。
私が操り人形でなくなった、ただそのことだけを…」



ターニャは明るく自由な生活から、感情を抑えて組織に縛られる生活へ。
でも、葉月さんはそうではなかったようです。
自分を殺して束縛される生活から、組織に居ながらも自分自身として歩き出せる生活へ。
彼女は契約者にならなければ、今のような解放は有り得なかった。
これって、レプニーンとの対比として見れる気がする。
姪を思い、イリヤに憎しみを抱きながらも、組織の歯車から抜け出せなかった彼。
葉月さんも、契約者にならなければ、今でも血筋の忠実な僕であり続けた筈。
ならば、レプニーンも、憎むべき契約者に自分自身がなっていたとしたら。
組織など飛び出して、イリヤを殺しに行ったのではなかろうか。
ずっと思い続けた姪のことを、契約者になったからといって、一切思わないなんて出来ないでしょう。
だって、ねぇ。
気持ちのカケラは残るんですからね。




「総務省の沢崎様ですね」
「あ、はい」
「ご用意出来ました、こちらへ」



今ふと思ったけど。
黒って何着ても似合うなぁ。
当たり障りない顔だからか?(笑


家族会議真っ最中な葉月のせいで、黒に連れ去られそうな耀子さん。
その後を追って、鎮目と未咲姉さん登場!
だからさぁ…名前呼ぶのが遅いよ、姉さん!!
飛行機の音に遮られて、全然声が届いてないから。

そして鎮目が追います!
このバスとトラックの鬼ごっこシーン大好きです。
黒の眼の動きも好きだけど、それよりやっぱり車の動きが良い。
ほら、こうカーブの時に、トラックの車体がちょっと傾くとことか。
あとね、バスが飛行機の前にアップで入り込んで、飛行機のライトをふさぐ瞬間ね。
もう、最高。(アホ
その後の、トラックの急ブレーキも、車体の揺れが良かった、うん。
黒がバスに乗り込む時と、運転手が放り出される時に、車体が微細でも揺れてくれれば言うこと無しだったけど。(細かいわ
車の動きも、どっかで触れたいと思っていましたが…。
いやぁ、満足。
またコマ送りで見てしまった。(笑

この急ブレーキの後の、鎮目さんの表情。
何考えてたんだろう。
もうこの時点で、耀子ちゃん可愛がり計画が立っていたかのような表情。
…おぉ怖。




「こんな簡単に見切られるとは…。
油断…いや、動揺…?
バカな…」



黒VS葉月。
短いシーンだけど、本当に綺麗だ。
短い故に、キレがあって間延びしないスマートな戦闘シーンになるのかも知れない。
…アクション語り過ぎるなよ、俺…。
今言いたいのは葉月の動揺についてな筈だ。


そう。
ここでまた、葉月シーンと蘇芳シーンで言いたいことがリンクするわけです。
上手いなぁ…。
ここで葉月に言いたいことは、もちろんキコの、この言葉。


「お母さんに逢えるのが嬉しくない子供なんて、いないですよ」


ワキガと加齢臭。
酷い言われような松吉はさておき。(笑
ま、つまりはそういうことなんですよね。
葉月さんだって親思う気持ちがある、と。
そして同じくらい、親も子を思っている筈だ。

キコにこの言葉かけられて、蘇芳はどう思ったのだろう。
私は、この言葉を聞いた瞬間、ノリオの顔が浮かびましたが、皆さんどうでしょう。
私は彼が大好きなもので、こういうシーンを見ると、彼が不憫で仕方なくなります。


と、まあノリオのことは今関係ないから置いといて。
蘇芳、お母さんとの再会の瞬間が近づきます。
出てくる人ごみを見つめる蘇芳。
そして…。

お?…おぉ!?
蘇芳、お母さん見付けるの早っ!!
頭さえ見えない時に、既に反応してますね。
やっぱり、それくらい家族の存在って大きいし、それだけ蘇芳はお母さんに逢いたかったってことだろうなぁ。
お母さんも、ちゃんと子どものことを思っていたじゃない。
感動の再会ですね。


松吉は最後に格好良いこと、言ってくれた。
やっぱりダーカーにはこの2人が必要だ。
あのノリは必要不可欠だよ、うん。


で、ですね。
さすがはダーカー。
感動の再会から、視聴者を一気にドン底へ叩き落とすんだよなぁ…。


「嬉しい、紫苑…」


はぐぁぁぁ!
紫苑んんん!?
蘇芳なのにぃぃぃ!!!

ショック死する勢いでしたよ!
心臓に悪いわ、ダーカー…。

これで同時に、葉月母が抱く、葉月さんへの愛ってのも、なーんか曖昧になっちゃうよね…。


で、更に止めの一撃。


「だって、あの子は…、8年前に…死んでるのに」


撃沈。
衝撃強すぎて、生で見た後、3時間眠れませんでしたよ。

蘇芳が自分の名前を名乗る時、名乗るな!って叫びかけました。
でも、名乗る瞬間は見せない演出。
あれは好きだけども…。
2回目、蘇芳はスルッと名前言っちゃうけど、ここって、こっちからしたら緊張の一瞬なんですよね…。

あと、このシーンで流れてくる心音。
誰の心音なんでしょうか。
まあ、多分蘇芳の心音でしょう、普通に考えて。

でも、私はこう断言します。
この心音は、間違いなく視聴者のものである。


ホント心臓に悪い。
寿命縮んだわ。
どーしてくれるんだ、岡村監督と脚本の大西さん。(笑



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