あの頃…

□車の『ナビ太郎』
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最近の話し…





僕の愛車のCR-Vにはナビがついている。


今年の春、新車で買った。

最初の頃、ナビが初めての僕は、音声認識するナビに感動を覚え、車に乗る度に音声認識して遊んでいた。

しかしこのナビ、致命的な欠陥がある。


僕の声が認識できないのだ。


僕『近くのラーメン屋』


ナビ『近くのボーリング場』


全然駄目やんか…


僕の発音した通りに認識する事が、まず無いのである。


そこで発音が悪いのかとも思い、背筋をピンとのばし、まるでテノール歌手のように発音してみても、


僕『あ〜つ〜い』


ナビ『厚木基地』


僕『さ〜む〜い』


ナビ『鮫川眼科』


全く持って認識しない。


いったい、誰の声を基本にして作られているのか?


今度ホンダに聞いてみよう…


んで、とうとうこのナビにキレてしまった話し。





ある日、僕ら家族は四国は徳島に旅行にでかけた。


もちろん、行きも帰りも運転手は僕。


嫁、子供、嫁の母は車が出発して30分もすると爆睡する。


その日も瀬戸大橋を渡り終える頃には、みな眠りに落ちていた。


僕はナビの画面をテレビに変えた。


画面をテレビにしても、音声でナビしてくれる。


ふと高松を過ぎたあたりから、雨が降りだしてきた。

風もだんだんと強くなり、たまにハンドルがとられる程。


僕は前の車と車間距離をあけ慎重に運転する。


すると、


ナビ『車両がふらついてます』


おぉ〜!!
居眠り運転しないように、車体がフラつくと、警告するんだと、ちょっとだけ、感動する僕。


しかし、この残念なナビ、3分おきに、


『車体がふらついてます。』


という始末。


だんだんイライラした僕は、目的地消去しナビを強制終了させる。


しかし、


『車両がふらついてます』

何故かこの警告が止まらない。


そんなこんなで50回ほど、聞かされ、まもなく高速出口にさしかかった時に、ナビを再開する。


その直後ありえない事件が起こる。





警告と案内が、かぶったのである。


ナビ『車両がふら…次、左、出口です。』


2人のナビが完全にリンクしたのです。





どっちやねん


思わず突っ込みを入れる僕。


突然の大声に、びっくりした家族全員が飛び起きます。


車内は事故でも起きたのか?といった雰囲気です。





いや、ナビが…
と言い訳するも、寝起きの嫁はとりあってくれません。


むしろ悪いのはお前や、みたいな眼差しで睨み付けてきます。








皆さん、すいません…









その後、ホテルに着いた僕は、ビールを飲みながら、科学の進歩も良い事ばかりじゃないな…と1人呟いたのでした。





終わり…

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