あの頃…

□不思議少女ギロちゃん
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続き…




思い切りギャバン号に駆けよった僕は、
またがってみた。

あの頃より背が伸びたので、サドルが低く感じるだろうと予想していたのだが、予想に反して足が届かない位にサドルはいっぱいまで上げられていた。

僕はギャバン号が帰ってきた事が嬉しくて、そんな事はどうでも良かった。


そして錆びだらけの自転車を家へと押してかえり、途中、心の中で何度もギロちゃんに、
ありがとう、ありがとうとと叫んだのです。












で、
その後間もなく、ギャバン号のハンドルにマジックで書かれた

『ギロ』

の2文字を発見してしまうのですが…




それ以来、自分の目で見た事しか信じれなくなり、
当時流行っていた、矢追純一さんのテレビを見ながら鼻で笑うような現実的な少年になっていったのです…



不思議少女 ギロちゃん
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